エクセルVBAを使うととても便利ということは知っているけど、何から始めればいいかが分からないという方もいるかと思います
そんな方のために動画付きで簡単なプログラミングを実行できるところまでを解説していきます
VBA:
Visual Basic for Applications
マイクロソフト社が開発したプログラミング学習用の言語
Excelは、Applicationsの中の1つ
マクロ有効ファイルを作成する
エクセルVBAを使うためにはお手元のPCにエクセルがインストールされていればOKです
ただしエクセルファイルを開いてもそのファイルのままではエクセルVBAを使用できません
エクセルVBAを使うための専用のファイルを準備する必要があります
それがマクロ有効ファイルとなります
マクロ有効ファイル:
エクセルVBAを使うためのファイル
拡張子:xlsm
先ずはこちらの動画をご覧ください
手順
0:00 エクセルファイルを開きます(拡張子 = .xlsx)
0:11 ファイル ~ 名前を付けて保存 ~ 保存先を選択
0:33 ファイルの種類で、.xlsm(Excelマクロ有効ブック)を選択
0:49 保存
解説
普通のエクセルファイル(拡張子 = .xlsx)のままではエクセルVBAは使用できません
エクセルVBAが使用可能なファイル(拡張子 = .xlsm)を準備します
VBEを開けるようにする
エクセルの初期設定ではVBEを開くためのボタンが表示されていないです
VBE:
Visual Basic Editor(ビジュアルベイシックエディタ)
エクセルVBAのコードを記述するためのエディタ
先ずはエクセルの設定を変更してVBEを開けるようにします
こちらの動画をご覧ください
手順
0:00 先ほど保存したマクロ有効ファイル(拡張子 = .xlsm)を開きます
0:11 ファイル ~ オプション ~ リボンのユーザー設定
0:32 リボンのユーザー設定の「開発」の左のボックスにチェックを入れます
0:40 OKをクリック
初期設定では、「開発」が非表示となっています
「開発」を表示させることで、「開発」の中に格納されているVBE が使えるようになります
この設定はPC1台に対して1度設定すればすべてのエクセルファイルに適用されます
そのため同じ設定を再度実施する必要はありません
標準モジュールを作成する
標準モジュールを作成します
標準モジュール:
エクセルVBAのコードを記述する場所
標準モジュールを作成してきます
こちらの動画をご覧ください
手順
0:00 マクロ有効ファイルを開きます
0:11 開発 ~ Visual Basic クリック
0:18 挿入 ~ 標準モジュール
0:32 標準モジュールの一番上側に「Option Explicit」を記述
「Option Explicit」を記述しておくと、コードを記述するときにタイプミスをすると指摘してくれます
Option Explicit:
コードの宣言を強制するという意味
タイプミスに気付かないままプログラミングを起動させると、予想外の動きをすることがありますのでこれは書いておいた方がいいです
マクロ有効ファイルを作成し標準モジュールを挿入し「Option Explicit」を記述すれば、いよいよコードを記述することができます
簡単なコードを書いていく
下記の処理を実行するためのコードを記述していきます
- セルに数字を記入する
- 簡単な計算をさせる
こちらの動画をご覧ください
手順&解説
・「Public Sub MyTask()」 と記述してEnter
(“End Sub” は、Enterを押した直後に自動挿入されます)
(“MyTask” は任意のプロシージャ名ですので他の名前でもOKですただし英数字)
・「Dim i As Long」
(“i” という名前の変数を宣言しています。Longはデータ型(整数)という意味です)
・「i = 1」
(“i” という変数に “1” という値を代入しています)
・「With ThisWorkbook.Worksheets(“Sheet1”)
.Range(“A1”) = i
End With」
(このファイルの “Sheet1″という名前のワークシートの セルA1に i を代入しています)
・ “MyTask” を選択した状態で再生ボタンをクリック
“MyTask”というプロシージャを実行したことで、”A1” に “1” が表示されています
・「Public Function MySum()」と記述してEnter
(“End Function” は、Enterを押した直後に自動挿入されます)
(“MyTotal”は任意のファンクション名ですので他の名前でもOKですただし英数字)
・「Dim a As Long
Dim b As Long」
(“a”、”b” という名前の変数を宣言しています Longはデータ型(整数)という意味です)
・「a = 1
b = 2」
(“a” に “1” と代入 “b” に “2” を代入しています)
・「MySum = a + b」
(“MySum”というファンクションは、a と b を足し合わせたものと定義しています)
・MyTask(プロシージャ)の「.Range(“A1”) = i」 を 「.Range(“A1”) = MySum」 に書き換える
(セルA1に、MySumの値を代入しています)
・”MyTask”を選択した状態で再生ボタンをクリック
“MyTask”というプロシージャを実行したことで、”A1” に “3” が表示されています。
※ 記述する際は全部小文字でもOKです。
Enterを押した直後に自動補正で大文字になるべき文字は大文字にしてくれます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
エクセルVBAを使うために何から始めればよいかということと簡単なプロシージャを実行するところまでを説明しました
エクセルVBAは他にも色々なことができます。
今後もエクセルVBAに関する記事を投稿していきますので引き続き閲覧して抱けると幸いです
▼下のzipファイルは解説に使用したマクロ有効ファイルです
初期設定済みですのでこちらをコピペして使うという方法もあります
ソースコードも記載しています
es1 ← クリックするとダウンロードが始まります
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