友達とサッカーで遊びたいけど、遠くまで蹴れない。思った方向に蹴れないという悩みとお持ちの方に、ボールの蹴り方のコツを科学的な側面から解説します。
この記事を読むと、
- 軽い力で遠くまでボールを蹴れる。
- 思った方向にボールを蹴れる。
- ボールをコントロールしている感覚が味わえる。
- 足が痛くならない。
ようになります。
膝(ひざ)をボールに近づける
ボールを蹴る方の足の膝(ひざ)をボールに近づけます。
膝(ひざ)を支点に、ボールを蹴ります。支点である膝(ひざ)の位置が安定していると、
ボールの真ん中を蹴りやすくなるので、思った方向に蹴ることができます。
膝(ひざ)の真下または少し手前にボールがあるとなおいいです。
足先(踵(かかと)~ つま先)をボールから遠ざける
膝(ひざ)とボールの距離は維持したまま、足先(踵(かかと)~ つま先)を遠ざけます。
弓矢で的を射抜く前に、弓を引くイメージです。
ボールから足先までの距離が離れているほど強く蹴れます。
足先(踵(かかと)~ つま先)を振り下ろす
いよいよ。ボールを蹴ります。
足先(踵(かかと)~ つま先)をボールに当てます。
このときボールに当たったところで動作を止めるのではなく、
振り抜きます。ボールを貫通させるようなイメージです。
上手く蹴れない主原因の一つに、ボールに当たったところで足先を止めてしまうことです。
蹴るときは足先でボールを貫通させるイメージで、足先をしっかりと振り抜きましょう。
足先がボールに当たった瞬間、ボールの中の空気が一瞬圧縮されてボールが凹みます。
一瞬圧縮された空気はその直後もとの大きさに戻ろうとします。
このとき空気がもとの大きさに戻ろうとするときの力でボールは遠くに飛んでいきます。
そのため、ボールを遠くまで蹴るためには最低でもボールの中の空気が一瞬凹むぐらいの力が必要です。
もしボールに伝える力が足りないと、ボールに伝えた力が足に戻ってきてしまいます。
ボールを蹴ったときに足が痛いのはこのためです。
空手の瓦割で、割れたときは痛くないけど、割れない時は痛いのと同じです。
力が足りないと伝えた力が全部自分に返ってきます。
ボールを蹴る前に足先をボールから遠ざけるのは、ボールに伝える力を大きくするためです。
ボールを蹴り始めるときは足先のスピードはそれほど速くありません。
車も動き出す時はゆっくりですよね。スピードが出るまでは助走が必要です。
これと同じようにボールに足が当たるまで助走できるように距離をとっています。
そしてボールに足が当たるときには、スピードが最大になるようにしています。
少しだけ物理学の話をすると運動エネルギーは、質量 × 速度 × 速度 に比例します。
速度が速ければ速いほど、ボールに伝わる力は大きくなります。
ボールを蹴るときに足先でボールを貫通させるように蹴るのは、
ボールに当たった時の速度を最大にするようにしています。
ブランコを例にすると、一番下に来た時が最も速く。
頂点に来たときは最も遅い(ほとんど止まっている)状態となります。
動き始めてから動き終わるまでの中間点が最も速くなります。
膝(ひざ)をボールに近づけるときに、ボールが膝(ひざ)の真下または手前にあるといいのも、
足先にボールが当たるタイミングが、動き始めてから動き終わるまでの中間点になるようにしています。
ノウハウを教えるページはたくさんあると思いますが、ある程度の時間と経験が必要となってきます。
なぜそのようにするのかその理由を科学的な側面から知っておくと、うまく蹴れるようになるのも早いです。
このページを読んだくださった読者様が、ボールを蹴るのが楽しくなっていると幸いです。
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